保守主義の哲学‐‐‐中学生レベルの作文内容しかない、鳩山由紀夫首相の「施政方針演説」(その3)


 鳩山由紀夫首相 「施政方針演説」のバーク保守主義(哲学)による徹底検証(その3)


 () 施政方針演説のキーワード「①海洋国家」「②東アジア共同体=アジア主義)」「③アジア太平洋地域におけるパートナーとしてのロシア外交(=親露主義)」について

 国家の要諦とは国家が永続するか否かがまずもってすべてである。「国家の悠久」「国家の永遠の存続」という至高の命題に、民族の各世代がすべての知力と汗とを流す責務を果たさずして国家は万が一にも生存できない。しかし、日本国は、1905年の日露戦争の勝利を境に、「国家の永続」という至上の命題を、突然、国民挙げて弊履のごとくに棄て、省みるものがいなくなった。1905年の奉天会戦と日本海海戦の勝利から、廃墟と敗北の1945年に至る、日本近代史の40年間は、自らの国家に叛逆する道を爆走した狂愚の40年間”であった。

 この“倒錯の40年間”の渦中にあって、孤高に「国家の永続」を御腐心されたのは、昭和天皇をおいて他にはいない昭和天皇という天才的な大帝が未来永劫の日本国を見据えて国家存続に全身全霊を傾けられなかったならば日本は1945年末か1946年春を持ってこの地球上から消えていた。(➡昭和天皇を戦争の責任者として糾弾する人間は、歴史の真実が全く見えない愚か者である。昭和天皇の英邁な聖慮と聖断がなければ、日本国政府と帝国陸海軍の暴挙によって、自分という人間が今ここに存在していなかったかもしれないと想起してみよ。

 自分の知恵の浅薄さと唯物史観の非人間性に気付くであろう。それでも、もしあなたの歴史観が変わらないならば、失礼だが、あなたの精神は鳩山由紀夫小沢一郎のごとく重度に病んでいる)

 祖国に叛逆するように、日本が“倒錯の外交”にのめりこんでいく背後で、それを牽引した“魔の思想”には三つある。

 「アジア主義」と「海洋主義」と「親露主義」である。

 「アジア主義」は、マルクス・レーニン主義を抱きしめた東アジア共同体構想」として、現在も、猛毒を飲んだかのごとく日本の体を蝕んでいる。

 「海洋主義」は、共産主義者ブローデルの教義などに依拠しつつ、背後で操るロシアの情報工作ともあいまって、(大陸のハートランドである)ロシアの脅威を煙幕に隠すために海洋文明」とか「海洋連邦」とかの甘言に変身して、日本国から国防力を奪い去る魔力をもっている。

 このため、現在でも親ロシアの真の軍事力の脅威を知る日本人はほぼ皆無である。(➡ソ連崩壊後も拡大し続けるロシアの強大な軍事力の真の脅威については、私のブログ、「新ロシアの“核”脅威と日米安全保障条約堅持の重要性」を参照)

 「アジア主義」も「海洋主義」も「親露主義」と複合して、日本外交を未だに迷宮の檻に半ば監禁している

 “狂愚の40年間”において、まず大妄想であった「アジア主義」と「海洋主義」が、日本を「南進」させ、英米と戦争させ、その敗北と疲弊の中でソ連のアジア共産化に貢献した。軍事脅威に対して条約や協定の文書で対処しようとする、流す汗と血を惜しむ精神の惰弱と腐敗からも生まれた「親露主義」は、対ロ防衛を日本外交から忘却せしめ、満州・樺太へのソ連侵攻を招いた。また、「親露主義」は宥和による平和は危険な“偽りの平和”をもたらすことを理解できなかったカルト宗教の「平和」狂信とないまぜになって、日本国民から武人的倫理を奪い、日本人の精神を腐敗せしめ道徳的な頽廃の淵源となった。

 陸奥宗光加藤高明小村寿太郎幣原喜重郎昭和天皇吉田茂などの事跡は、「アジア主義」「海洋主義」「親露主義」の迷妄から颯爽と醒めていて、それらに抗して、祖国・日本の正しき外交を正道において担い支え導き、“真正の外交”から逸脱することはなかった(が、極少数派であったことが悔やまれるところである)。

 彼らの誰も、マッキンダー/スパイクマンの著作など全く知らなかったが、「マッキンダー地政学」「スパイクマン地政学」と寸分とも違わない、その精密な実践者たちであった。

 翻って言えば、マッキンダー地政学とスパイクマン地政学とは日本国を害する病原菌アジア主義」「海洋主義」「親露主義を滅菌する効能確かな第一級の構成物質である。(➡中川八洋 筑波大学教授 著地政学の論理』、徳間書店2009354356頁より引用

引用ここまで

 つまり、施政方針演説における鳩山内閣の外交方針は、この日本国を害する病原菌「アジア主義」「海洋主義」「親露主義をすべて取り込んでいるのであって、日本の亡国推進外交の典型である。このことからしても鳩山政権が反日の極左政権であることが一目瞭然であろう。

 マッキンダー/スパイクマン地政学から学べば、安倍内閣から麻生内閣へ引き継がれた「自由と繁栄の弧政策」と「価値観外交」及びマハンの「強固な日米同盟による米国の太平洋シ―パワーによる対ハートランド縦深政策が日本国の採るべき真正の外交”・“外交の正道”である。

 なお、マッキンダー地政学スパイクマン地政学中川八洋核抑止の地政学(➡地政学とは、地理学ではなく地理的対称性などの地理特性を考慮した軍事的戦略学のことである)については、中川八洋 筑波大学教授 著地政学の論理』、徳間書店2009が非常に解りやすく解説してあり、大変内容も濃く、多くの知識と智恵が得られる。素人でも何も理解に苦しむことはない。ぜひ一読されることをお奨めする鳩山由紀夫 施政方針演説(2)_image002.jpg

 () 施政方針演説のその他のキーワード人権」「人間圏=ラッチェルの生存空間?」「経済のしもべとして人間が存在するのではなく人間の幸福を実現するための経済をつくり上げる=統制経済?計画経済?」

 「人間圏」とは、F・ラッチェルの「生存空間」のことか?単なる地球上における、主として人間が生活する空間・範囲の意味か?よくわからないが、恐らく単純に後者のことであろう

 「一方、一昨年の金融危機で直面したように、私たちが自らつくり出した経済システムを制御できない事態が発生しています。経済のしもべとして人間が存在するのではなく人間の幸福を実現するための経済をつくり上げる」とは、戦前の日本国のコミュニスト総理近衛文麿が帝国議会を騙して成立させた、国家総動員法による「統制経済」の導入のことか?スターリンの「計画経済」導入のことか?よく解らないが、自由経済市場に政府が大幅な介入の手を加えようと考えているのは確実である

 しかし、鳩山由紀夫大きな論理転倒・誤謬は、「経済のしもべとして人間が存在する」というのは経済を下部構造とする共産主義社会での話であり、資本主義社会では起こり得ない

 確かに、「一昨年の金融危機で直面したように、私たちが自らつくり出した経済システムを制御できない事態が発生した」のは事実であるが、その事態もあくまで人間の主体的な金融経済行為によってもたらされた「結果」であり、人間が「」でり、経済が「」であり、人間は「経済のしもべ」などにはなっていない。

 自由主義経済の下では経済を好況にするのも、「不況にするのも、人間の市場での自由で主体的な経済行為の結果であって、あくまで、「人間が主で経済が従」である。しかし、市場を人間の「完全自由な経済行為」に任せると、市場の失敗がおこることがあるので、政府や日銀が市場への最小限の公的介入」を行なって市場を調整するのが正常な資本主義経済である。

 逆に、この政府や日銀の公的介入を極大化して経済システムを制御コントロール)しようとすれば、それは、経済市場における「自由の喪失」であるから、その時こそ、「人間は経済のしもべ・国家のしもべに陥る」のである。

 こんなことは、経済理論の基礎の「基」である。

 このように、鳩山由紀夫は、自由主義経済社会主義/共産主義経済統制経済/計画経済)の理論的基礎の「基」さえ、全く解っていない。

 キーワード「人権」については、再度次回のブログで徹底した理論展開を行うことにする。現在の日本国民は「人権」というドグマに金縛りにあって身動きがとれなくなっている。次回ブログでは、バーク保守哲学で「人権の金縛りから日本国民を解き放したい(➡私のBESTを尽くしたい)と思う。


鳩山由紀夫首相 「施政方針演説」のバーク保守主義(哲学)による徹底検証

(END)


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