保守主義の哲学---ホイッグ主義の蘇生による社会主義の撃退が日本救国の道である(7)

―――――エドマンド・バーク保守主義―――――

―――――保守主義哲学の神髄―――――

 18世紀 英国の“ホイッグ主義”の系譜――バークマコーレーグラッドストーンアクトン卿ハミルトントクヴィルハイエクらの思想を正統継承する者こそ真正自由主義者真正保守主義者である

――ホイッグ主義蘇生による社会主義撃退日本救国の道である(7)――

 さて、次に“明治民法”の“”と“家族”に関する規定を一部紹介する。全部は紹介する紙幅がないため、読者の皆さんは、必要に応じて下記に示す中野文庫のホームページへのリンクを参照されたい。

 (出典:中野文庫ホームページ)

  民法第四編(民法旧規定、明治31年法律第9) 

 第二章戸主及ヒ家族

 第一節 総則

 第七百三十二条 戸主ノ親族ニシテ其家ニ在ル者及ヒ其配偶者ハ之ヲ家族トス

 2 戸主ノ変更アリタル場合ニ於テハ旧戸主及ヒ其家族ハ新戸主ノ家族トス

 第七百三十三条子ハ父ノニ入ル

 2 父ノ知レサル子母ノニ入ル(→事実婚の場合も含む

 3 父母共ニ知レサル子ハ一家ヲ創立ス(→両親のいない孤児も家を創立して戸主となり、下記の第七百四十六条によって、氏を称すことができるとした)

 第二節 戸主及ヒ家族ノ権利義務

 第七百四十六条 戸主及ヒ家族家ノ氏称ス

 第七百四十七条 戸主ハ其家族ニ対シテ扶養ノ義務ヲ負フ

 第七百四十八条 家族自己ノ名ニ於テ得タル財産ハ其特有財産トス(→私有財産制

 2 戸主又ハ家族ノ孰(いず)レニ属スルカ分明ナラサル財産戸主ノ財産推定

 →〔=ブログ作成者〕の解説旧民法は、上記の五箇条を取り上げただけでも、家族(=)・戸主戸主家族に対する扶養義務子の地位立場私有財産制明確に規定している。

 先にも述べたことの繰り返しになるが、“”と“家族”は、われわれ各人が“より善き生”を生きることができるように、かつ、われわれの子孫も同様に“より善き生”を生きることができるように、祖先から連綿と受け継がれてきた情報叡智道徳など宝庫”であり、その情報叡智道徳など子孫継承教育するためのであり集団組織である。

 われわれは、この“”と“家族”で継承教育される情報叡智・道徳など基礎なくして、“より善き生”を発見することなど決してできない

 また、多数の“”と“家族”の対外的自由活動によって、多様な自己増殖的構造(=自生的成長構造:いずれもハイエクの用語である)の組織形成される。

 組織自生的成長力によって、血縁関係による親戚地縁関係によるムラ(群落)→職業関係による協同組合会社信仰関係による宗教団体やその宗派大学校同窓生の繋がり、・・・等々の多種多様な「中間組織」が形成され、それらがさらに「大きな組織」へと自生的に成長する。

 この自生的成長過程形成される複雑かつ多種多様で、しばしば階層的(=上下的な秩序関係をもつ一網状組織社会あるいは文明社会と呼ぶのである。

 そして、重要なことは、この文明社会自生的成長過程やその過程で形成される複雑網状組織全体人間の理性によって完全に把握することなど困難であり、不可能である

 (→人間の完成理性の完成によって、これが可能であるとする主義=「人間の致命的な思い上がり」をハイエクは「デカルト的設計主義的合理主義」と名付けたのである)

 から、既成文明社会破壊して白紙(=タブララサジョンロックの主要概念)に戻し人間合理主義的設計によって、既成文明社会恣意的かつ急進的変革したり革新したりすることは不可能であるから、してはならないのであって、われわれ人間は、既成の文明社会漸進的修理修繕改良改善すること、すなわち保守することのみしかできないのである。

 ただし、“真正の保守主義”とは、“真正の自由主義”であるから、文明社会自生的成長による漸次的進化(→恣意的急進的進歩ではない)に対応するために必要な国法伝統慣習等の改良改善を決して否定するものではない

 つまり、“真正の保守主義”とは、かたくなに過去に留まり続けようとする守旧主義反動主義と呼ばれる主義とは全く非なるものである。

 ゆえに、左翼極左勢力の「保守主義」に対する批判的定型句である「保守反動」・「守旧派」・「右翼」・「国家主義」などによる批判嘲笑は、英国において1689年の“権利の章典”を契機として始まり、その後1789年のフランス革命までの間、欧州に拡大しつつあった自由主義運動、つまり旧ホイッグ党員による“ホイッグ主義それ自身である、“エドマンドバーク保守主義”信奉者である〔=ブログ作成者〕にとっては、何の意味もなさない無知の戯言にしか聞こえない。

―――エドマンド・バーク『フランス革命の省察』、みすず書房、122頁(ここから)―――

 我々は、国家聖別し、何人といえども然るべき注意なしには国家の欠点や腐敗を覗きに近付かないようにしました。

 また、何人も国家の改革を(フランス革命のように)その(=国家の)転覆から始めるなど決して夢見たりせず、国家の犯した誤謬に近づくに当たってはさながら父の傷に対する如く敬虔な畏怖と慄えながらの憂慮を以てするようにしました。

 さる国(=革命フランス)のさる子供達(=ジャコバン党ら)は、無鉄砲にも、年老いた親(=国家)を瞬時に千々に切り刻み、それを魔法使いの薬罐に投げ込んでおいて、後は自分たちの毒草と野蛮な呪文の力父親の肉体(=国家)は再生し、生命が再び新たにされると期待しますが、右の賢明な偏見のお陰で、我々は彼らを恐怖の眼で見るように教えられているのです。

―――エドマンド・バーク『フランス革命の省察』、みすず書房、122頁(ここまで)―――

 バークの引用中の「さる国」=「戦後日本国」、「さる子供たち」=「戦後の左翼極左政治家学者教育者」と置き換えて、「なるほどそのとおり!」と違和感なく思える人は真正の保守主義者かもしれない。【20100823ブログ掲載】

 保守主義の哲学---ホイッグ主義の蘇生による社会主義の撃退が日本救国の道である(8)へ続く



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