保守主義Series-4--- E・Burke『フランス革命の省察』に学ぶ;立憲(保守)主義と革命教義(嗜好)

 読者の皆さまには、いつも〔=ブログ作成者〕の稚拙な小論をお読み頂き、深く御礼申し上げます。


 さて、今回
Series 4は、エドマンドバークフランス革命の省察』の中から、“立憲(保守)主義と革命教義(嗜好)”についてのバークの主張を拾い上げた。


 目も当てられないほどに無様かつ傲慢かつ無能菅直人民主党政権醜態晒し続ける間に、バークの『フランス革命の省察』を拡散しておくことがいずれ、民主党社民党共産党その他の社会主義政党などに破壊的打撃をあたえるであろうことを
〔=ブログ作成者〕は確信して、エドマンドバークの『フランス革命の省察』を真正保守自由主義の立場から正しく邦訳しなおして、逐次ブログに掲載し、日本国中復活させ、拡散していく所存である。


 なお、
邦訳文は、半澤孝麿訳(『フランス革命の省察』、みすず書房)を基礎として、細部を〔=ブログ作成者〕が更訂して理解しやすくしたものである。


 なお、邦訳文中の( )内は〔=ブログ作成者〕が補足説明したものである。


 
The gentlemen of Society for Revolutions see nothing in that of 1688 but the deviation from the constitution; they take the deviation from the principle for the principle.


  They have little regard to the obvious consequences of their doctrine, though they must see, that it leaves positive authority in very few of the positive institutions of this country.


 When such an unwarrantable maxim is once established, that no throne is lawful but the elective, no once act of the princes who preceded this era of fictitious election can be valid.


 Do these theorists mean to imitate some of their predecessors, who dragged the bodies of our ancient sovereigns out of the quiet of their tombs?


  Do they mean to attaint and disable backwards all the kings that have reigned before the Revolution, and consequently to stain the throne of England with the blot of a continual usurpation?


  Do they mean to invalidate, annul, or to call into question, together with the titles of the whole line of our kings, that great body of our statute law which passed under those they treat as usurpers? to annul laws of inestimable value to our liberties ---of as great value at least as any which have passed at or since the period of the Revolution?9)


  
9) Edmund Burke, Reflections on the revolution in France, Dover publications, Inc, pp.20-21.(『フランス革命の省察』、みすず書房、3031頁に対応)


 革命協会の紳士諸君は、
1688年の名誉革命の中に、英国憲法からの逸脱以外の何ものをも見出しません。そして、(憲法)原理からの逸脱を(憲法)原理そのものと取り違えているのです。


 彼らは、彼らの教義が、英国の明文化された諸法令のうちのごく僅かのものについてしか合法たりえないと承知している筈であるのに、その教義から導かれる明々白々たる(違法な)帰結について殆ど関心を持っていません。


 王位は選挙による以外すべて違法であるというような不当な行動原理が一度確立してしまえば、(彼らの教義では王位の)擬制選挙である(らしい名誉革命の)時期に先立つ諸王の行為は一つとして有効でないということになります。


 この理論家諸君の先達の幾人か(=
1642年に始まるピューリタン革命における独裁者クロムウェルなどのピューリタンら)は、我々の古来の国王たちの遺骸を霊廟の静寂から発き出したのですが、彼らもまたそれを模倣するつもりなのでしょうか?


 あるいは昔に遡って、名誉革命以前に統治してきたすべての英国王を無権利無資格として、結果として英国の王位を絶えざる簒奪(=王位を国民が選びまた追放すること)の汚点で穢そうとしているのでしょうか?


 それとも彼らは、連綿たるすべての英国王の正統な資格と併せて、彼らが(王位の)簒奪者であると見做す(古来の)英国王の下で通過した膨大な制定法群を無効にし、廃棄し、あるいはそれら異議を唱えるつもりなのでしょうか?


 英国民の自由にとって計り知れぬほど貴重な価値を持つ諸法――少なくとも名誉革命の時期またはそれ以降通過してきた法のいずれにも勝るとも劣らぬ偉大な価値を持つ諸法――を廃棄するつもりなのでしょうか?


 
Key words and phrases;


 
The gentlemen of Society for Revolutions see nothing in that of 1688 but the deviation from the constitution; they take the deviation from the principle for the principle.


 
―――――


 
The princes who succeeded according to the act of parliament which settled the crown on the electress Sophia and her descendants, being Protestants, came in as much by a title of inheritance as King James did.


 He came in according to the law, as it stood at his accession to the crown; and the princes of the House of Brunswick came to the inheritance of the crown, not by election, but by the law, as it stood at their several accessions of Protestant descent and inheritance, as I hope I have shown sufficiently.


 The law by which this royal family is specifically destined to the succession is the act of the 12th and 13th of King William.


 The terms of this act bind “us and our heirs, and our posterity, to them, their posterity, being Protestants”, to the end of time, in the same words as the Declaration of Right had bound us to the heirs of King William and Queen Mary.


 It therefore secures both an hereditary crown and an hereditary allegiance.10)


  
10) Edmund Burke, Reflections on the revolution in France, Dover publications, Inc, pp.21.(『フランス革命の省察』、みすず書房、3132頁に対応)


 王位の資格を持つソフィア妃とプロテスタントであるその子孫とに王位を確定した議会の法令(=
1701年王位継承法)に従って継承した国王はジェームズ王が即位したのと同一の世襲継承の資格によって即位したのです。


 ジェームズ王は、彼が王位に即いた際に効力を保持していた法に従って即位しました。そしてブランズウィック家の王子達も、――選挙などによってではなく――彼ら一人一人の即位の際に有効であった、プロテスタントの家系かつ世襲継承の法によって王位を継承することになったのです。


 そのことについて私は充分に説明したつもりです。


 (これまでとは)特殊に、この王家が継承すべく定められている法は、ウィリアム国王治世第
12及び第13法令(=1701年王位継承法)です。


 この法令の諸条項は、権利の章典が英国民をウィリアム国王とメアリー女王の世嗣達に結び合わせたのと同じ誓言によって、


 「我々英国民と我々の相続人並びにその子々孫々と、英国王及び英国王の世嗣並びにその子々孫々」とを、


 王家がプロテスタントの家系である限りにおいて、永遠に結び合わせ続けるのです。


 従って、その法の下においては、(英国民が王位継承法を遵守することによる)英国の世襲の王位と(英国王が法の下に自由と諸権利の保護を遵守することによる)英国民の世襲の忠誠の双方が保障されるのです


 (→これが、真正の自由と諸権利を擁護する、“法の支配”と“立憲君主制”の基本原理である)。


 ―――――


 
Key words and phrases;


 
The terms of this act bind “us and our heirs, and our posterity, to them, their posterity, being Protestants”, to the end of time, in the same words as the Declaration of Right had bound us to the heirs of King William and Queen Mary.


 It therefore secures both an hereditary crown and an hereditary allegiance.


 〔=ブログ作成者〕の解説


 「この法令の諸条項は、権利の章典が英国民をウィリアム国王とメアリー女王の世嗣達に結び合わせたのと同じ誓言によって、


 「我々英国民と我々の相続人並びにその子々孫々と、英国王及び英国王の世嗣並びにその子々孫々」とを、


 王家がプロテスタントの家系である限りにおいて、永遠に結び合わせ続けるのです。


 従って、その法の下においては、(英国民が王位継承法を遵守することによる)英国の世襲の王位と(英国王が法の下に自由と諸権利の保護を遵守することによる)英国民の世襲の忠誠の双方が保障されるのです。


 →“憲法の支配”の下に、英国民法の遵守義務により英国王世襲の王位継承権永遠に護持し、英国王法の遵守義務により、英国民世襲の自由と諸権利永遠に擁護する関係


 ここには、国王主権国民主権もなく、存在するのは“憲法の支配”と“憲法)を遵守する義務(=道徳美徳)”のみである。


 この立憲君主制において、国王専制君主にはなり得ず国民権力を乱用する主権者とは成り得ない


 法の支配立憲主義の下に、対外的国家主権を除いて、内政上、「主権なる概念存在し得ないという、
E・コークW・ブラックストーンE・バークFA・ハイエクらに代表される英米系保守主義理論神髄ここにあるのである。


 また、立憲君主制の下では、国王及び国民法を遵守する義務を果たすことによって、国王の王位は安定し、国民の自由と諸権利道徳と一体化し、つまり自由道徳が切り離せない一枚のコインの裏表の関係となり、ここに、(後に本ブログ
Seriesで紹介する予定だが)エドマンドバークの言う“美徳ある自由”、“高貴なる自由”の満ちる社会国家成立するのである。


 これが、真正保守自由主義基本原理である。


 さて、言うまでもないが、日本国二千年以上の歴史を誇る皇祖皇宗今上陛下皇室)と古来からの日本国民との関係以上に、この立憲君主制適合できる国家国民世界広しと雖も存在しないのである。


 我々、真正保守自由主義グループが、皇祖皇宗の遺訓遵守男系男子皇統の死守国民の義務であるとするのは、この意味に於いてであり、そのような立憲君主制国体再生・復興し、護持することのみが、日本国真正の自由主義国家として、悠久の繁栄に導くであろうと確信するからである。


【平成
23718日掲載】


エドマンド
バーク保守主義者(神戸発)  

  
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ジャンル : 政治・経済

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