保守主義の哲学シリーズⅡ-6‐‐‐「米国保守主義の父」アレクサンダー・ハミルトンの哲学と米国憲法


「米国保守主義の父」アレクサンダー・ハミルトンの哲学と米国憲法(其の6)

其の5の最終パラグラフ) 

 つまり、立憲君主制の英国は、君主の専制も貴族の専制も国民の代表者による専制も、裁判所の専制も存在せず、政治的自由が繁栄していたのである

 この事実は極めて意味深長である

 

 つまり、専制政治とは君主や貴族にのみよって引き起こされるものではなく、国民の代表者(共和政=間接民主政)や国民自身(=直接民主政の場合)によっても、モンテスキューの指摘する条件さえ揃えば、必然的に起こりうるものであるということである

其の六 はじまり 

 われわれ日本国民は、義務教育課程において、「絶対王政」とか「専制君主」あるいは極めて悪辣な場合には「太平洋戦争を引き起こした悪の昭和天皇(➡全くの事実誤認・作為的捏造である)」などと、暴政的専制政治を行うのは必ず「一人の悪逆非道な王である」と洗脳的に教えられる

 しかし、モンテスキューや米国共和主義者の指摘する通り、英国の立憲君主制の下では自由が繁栄していたし、現在でも立憲君主、貴族院が存在するにもかかわらず、英国は自由主義先進国である

 逆に、革命フランスのジャコバン党、旧ソ連共産党、旧東欧諸国の共産党、毛沢東時代の中国共産党、カンボジアのポル・ポト(=フランスでルソー哲学を学んだ政治集団)、金日成/正日の朝鮮労働党などの少数の人民(国民)集団支配下における政治こそ、暴政的専制政治の中でも最悪の専制政治ではないのか

 ソ連のレーニン/スターリンは自国人民を6,700万人殺戮した

 毛沢東は文化大革命で最低3,000万人、最大7,000万人とも言われる自国人民を殺戮した

 ポル・ポトはカンボジア人口の1/4に相当する200万人を殺戮した

 北朝鮮の実態は明らかではないが、脱北者などの証言から多くの人民が殺戮されたり餓死したりしている

 これらは、その国の少数の国民(人民)集団が、人間殺戮数としては天文学的数字の同胞国民(人民)を殺戮した事実であって、絶対王政暴政的専制君主でさえ、このような大量殺戮の例は世界史上存在しない人間殺戮数の桁が全く異なるではないか

 であるのに、これらの国家の、少数の国民(人民)集団(=社会主義・共産主義政党)が行った超暴政的専制政治については義務教育課程では「一切教えない」。

 この国の教育行政は完全に狂っている。狂気である

 例えば日本の歴代天皇のうち、日本国民を大量虐殺した史実が唯の一つでもあるのか

 反論される前に釘を刺しておくが、大東亜戦争(特に対英米戦争)は、以前のブログでも説明したように昭和天皇には事実上一切の開戦責任もないし、玉砕や特攻などの命令・指示など一切されていないし戦争に関する責任は一切ない。これが、事実である

 194196日の御前会議で、昭和天皇は次の明治天皇の御製を拝誦されたのは皆さんご存じだろう。

 「四方の海みなはらからと思ふ世に など波風の立ちさはぐらむ」。

 そして昭和天皇を戦争犯罪者・責任者としたがる人間おおよそ、共産党、社民党系、民主党の旧社会党右派グループとその支持者たち)は皆、次のように言う。

なぜ、対英米戦争に反対ならば、このような歌を詠まずに戦争はやめよ、とはっきり命令しなかったのか。それは暗黙のうちに開戦に賛成していたからではないのか。」と。

 しかし、それは大きく誤った認識である。

 誤りの第一は御前会議前日の95日に昭和天皇は総理の近衛文麿と陸軍参謀総長 杉山元と海軍軍令部総長 永野修身に直接「開戦に反対である」旨を“はっきりと”申し渡されていたにもかかわらず、96日の御前会議で、彼らは、明治天皇の御製を拝誦された昭和天皇を嘲り笑うかのごとく無視し、「対米(英、蘭)戦争を辞せざる決意のもと・・・戦争準備を完整す」を御前会議の決定とした事実

 第二に昭和天皇は、永野修身海軍軍令部総長の対米開戦論を「捨鉢の戦をするとのことにて誠に危険なり」と、正しく見抜かれておられた事実だから、開戦反対であられた事実

 第三に194196日当時、総理の近衛文麿自身がれっきとした、天皇制廃止論の共産主義者であった事実

 当時の陸軍のほぼすべて、海軍の多くの将官が共産主義の天皇制廃止論に染まっており、これらの開戦強硬論を昭和天皇お一人の力ではね返せる状況になかった事実

 第四に、昭和前期(192545年)とは、内政・外交の主要国策が社会主義・共産主義に呪縛された時代であった事実

 つまり、「社会主義(共産主義)思想の全盛期」であったのだが、戦後になって、共産党(=コミンテルン日本支部)が治安維持法(1925年)をとてつもなく恐ろしい法律であったかのように、針小棒大に中傷と歪曲に精を出した効果もあって、「社会主義(共産主義)思想は弾圧されて逼塞させられた」との転倒した嘘の方が定説となった事実

 治安維持法は、コミンテルン(ソ連共産党国際部)の命令に従った、天皇制廃止などの革命運動をする“団体”(コミンテルン日本支部=日本共産党)を取り締まったが社会主義思想・共産主義思想の“思想”は全面的に放置した事実

 治安維持法は、(思想規制ではなく)団体規制/運動規制に絞る、立法上の一大欠陥を犯していた。いわゆるザル法であった事実

 まず、昭和初期が「日本における社会主義(共産主義)思想の全盛期であった事実を当時の数人の著名人の言葉で代弁させてもらう。

 与謝野晶子曰く、

 マルキシズムよりレェニズムへと云ふのが、優秀な大学生間の近頃の研究題目であり・・・・それを人生の唯一の準拠として万事を批判し照準する傾向が著しい。この考え方は余りに冷たくかつ非人間的である・・・・人間が物質に負けて隷属した形である

 「唯物思想に偏することも一つの迷信である。・・・・目前流行の階級意識や唯物主義や過激な破壊思想を超越して大きく豊かに考へ得る人間であらねばならない。

 ・・・・欧米の国民が日本の青年ほどにロシアから来た一つの思想に熱狂しないのを羨ましく思ってゐる

 『ビルマの竪琴』の竹山道雄もその著『昭和の精神史』で曰く

 「インテリの間には左翼思想が風靡して、昭和の初めは〈赤にあらずんば人にあらず〉という風だった

 小説家の杉森久英も曰く

 「私の学生時代は、昭和初年だが、思想界はマルクス主義一色に塗りつぶされていた

 このように、昭和の御代は、不吉にも、「悪の思想家」マルクスと「悪の革命家」レーニン/スターリンの著作の大洪水で始まった。

 “日本の共産化”が国是であると、学界と新聞・雑誌界と軍部と官界が合意していた時代、それが昭和前期であり、これが歴史の事実である

 ここまでくると、一つの非常に重大な矛盾が見えてくる。

 それは、昭和天皇の戦争反対の聖慮を無視して、対英米開戦に踏み切る決定をしたのは、当時の日本で全盛期であった、社会主義・共産主義者の近衛文麿総理(=コミンテルン32テーゼを翻訳した京大の共産主義者、河上肇の弟子である。しかも東大生であった近衛は共産主義を極めるため、わざわざ京大の河上肇のもとへ編入学したくらいの純度100%の共産主義者)であり、帝国陸海軍の赤い(共産主義)将校たちであったのが事実である。

 であるにも関わらず、終戦後、昭和天皇を戦争犯罪者・責任者としたがる人間はおおよそ皆、共産党系、社民党系、民主党の旧社会党右派グループ系とその支持者(いわゆる社会主義・共産主義者たち)ではないか。

 つまり、大日本帝国と昭和天皇と帝国臣民を日支事変(日支事変を開始し、拡大し、「蒋介石を相手とせず」、「東亜新秩序」「大東亜共栄圏」と戦争を対英米戦争へと拡大せしめたのも近衛文麿総理、「国家総動員法」を制定したのも近衛文麿総理、「大政翼賛会」も近衛文麿総理を含め、対英米戦争の惨劇へと走らせた確信犯は、社会主義・共産主義とその支持者であり、昭和天皇ではないことは明白な事実である。

 それなのに、終戦後、昭和天皇を戦争犯罪者・戦争責任者だ、罰を受けよと騒ぎ立てるのも同じ社会主義・共産主義とその支持者である。

 この大矛盾への回答は一つしかない

 彼らの戦前・戦後における主張の唯一の目的は「コミンテルン32年テーゼ」の天皇制廃止命令の実行のみであり、戦前は共産主義の革命的敗北主義(敗戦革命論)の実行、戦後は昭和天皇の戦争犯罪・戦争責任の追及による天皇制廃止運動である。

 かれらの主張はこの一点に目的を絞っているだけで、戦争で亡くなった英霊(玉砕・特攻・集団自決・原爆による死者)への追悼の念などひとかけらもない

 彼らが呪文のように唱える「平和主義」とはこの意味において、完全なる「似非平和主義」であるから、良識ある日本国民は決して騙されてはいけない。

 戦争の被害者・遺族に対して心にもない、優しげな声をかけ、慰めたふりをし、最後につぶやくのは、「こんなことになったのは、昭和天皇の責任なのですよ。天皇制度がすべて悪いのです。あなたも私達と一緒に天皇制廃止運動に参加しませんか」のような言葉であろう

 非人間性・非道徳性の極みであり、腐りきった人間どもである。

 真の共産主義者は無神論・唯物論者で階級闘争しか思考しないから、死者の霊に手を合わせるとか追悼することなどありえない(唯物論者の観念に“霊とか英霊”などの概念などそもそも存在しない。彼らにとって、人間とはただ物と同じである。だから唯物論というのである。)のである

 最後にもう一度だけ言うが、大東亜戦争の戦争責任は昭和天皇には一かけらもない爪の垢ほどもない逆に大いなる被害者・犠牲者である

 真に戦争責任があるのは社会主義・共産主義という思想そのものと、それを実行に移した近衛文麿をはじめとする赤い政治家・赤い帝国陸海軍将校・赤い中央官僚たちである

 これが歴史の事実である氏名を挙げよと言われれば、実名も出してもよいが、ここでは紙幅の関係で割愛する

 大東亜戦争の詳細な真実、暗躍した共産主義者等の氏名等を知りたい人は、私のホームページ「エドマンド・バーク保守主義」の「7.大東亜(太平洋)戦争の歴史」を参照されたい。大東亜戦争の史実のすべてが解るように構成している。

ハミルトン保守主義は、次回Ⅱ-7へ続く


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