保守主義の哲学---偉大な政治家、故サッチャー元英首相に深く哀悼の意を表す

 偉大なるバーク保守(自由)主義者であった、故M・サッチャー元英首相の御冥福を深くお祈り申し上げます。


 偉大な政治家とは必ず歴史と祖先に範を求め、そこから法と正義と美徳ある自由の理念を構築するものである。


 故
M・サッチャー元英首相は、その模範とすべき偉大な宰相であり、世界の自由主義のトップリーダーであった。


 彼女の訃報に悲しみは尽きないが、ここに深く哀悼の意を表すると同時に
M・サッチャーの遺訓を継承していく決意として、次のサッチャー語録を書き留めておきたい。


  
M・サッチャー曰く、


 
---『サッチャー私の半生〔下〕』、日本経済新聞社、291292頁)より抜粋(ここから)---


 
(道徳的、文化的な慣習のような)価値観なくして自由社会は機能できるものではない。


 歴史を通して、ほとんどの深遠な思想家がこれを認識してきている。


 エドマンド・バークがこの点を誰よりも明確に要領よくまとめていると私は思う。


 (
E・バーク曰く、)


 「人は、自らの私欲に道徳的な枷を施す意思に比して、


 正義への愛が強欲に先行するその度合いに比して、


 英知の健全さと沈着さとが虚栄と無恥に先行する度合いに比して、


 邪悪なる者の甘言を退け賢者と徳高き者に傾聴する用意をもつ度合いに比して、


 公民的自由(=美徳を伴なう自由)を持つことが許されるものである。


 社会は人の私欲を制御する権力がどこかになくては存在し得ず、かつ、その権力が個人の内(=美徳/道徳による抑制力)に少なければ、それだけ、より強力なる権力が個人の外(=政府権力など)のどこかになければならない。


 節度なき心をもつ人は自由たり得ぬことは、物事の永久の本質に定められている(=放縦は必ず悪徳となる)。


 人の激情の炎は、自らの足枷をつくり出すのである。」


〔バーク「(フランス)国民議会メンバーに告ぐ」、
1791年〕


 同じように、アメリカ憲法の枠組みをつくった人たちは、自由を守るために徳に頼る選択をしたが、建国の父たちは道徳の重要性を認識していた。


 偉大な愛国心の賛歌にこうある通りである。


 「自制の中に気迫を固め、


  法の中に自由を養え。」


 国民性は国家の性格(品性)に影響を与え、かつ国家の性格(品性)から影響を受ける。


 これは心強いことで、国民の水準が政府より高い場合は、政府を入れ替え、才能が有りながらも野にあった人間を登用し、新たな可能性を切り開いていくことができることを再保証するものである。


 これは
1970年代の後半に私自身にそうさせてくれた。


 しかし、これは警告でもある。


 しっかりした自由主義政府の制度も、一般国民や政治集団の物の見方や心理状態の大きな変化には脆い。


 品性は、個人であれ集合体であれ、いろいろな方法で形成される。


 家庭、学校、教会、仕事先また余暇も品性の形成の場である。


 このような経過を経て形成されてきた善良で有益な品性は、昔から「徳」と呼ばれてきた。


 ・・・現在の問題の解決が要求する実際的な方法で、社会を再道徳化するのに必要な徳目を、西欧社会の大多数の人間に示すものが、キリスト教以外に何かあるとは想像しがたい。


 キリスト教の信者は保守主義者でなければならないという見方には同調しないように私自身は努めてきたのであるが、私が望ましいと思う経済政策とキリスト教の見識との間には、深遠で神の摂理による調和があるという確信を失ったことはない。


 
---『サッチャー私の半生〔下〕』、日本経済新聞社、291292頁)より抜粋(ここまで)---


 
その他の「M・サッチャーの政治哲学思想」は下記のページを参照されたい。


 →
永遠不滅のTHATCHERISM


M
・サッチャー元英首相の死去に哀悼の意を表し、


兵庫県神戸市にて、平成
254月9日AM2:15執筆する。


E
・バークを信奉する保守主義者こと、IK

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テーマ : エドマンド・バーク保守主義
ジャンル : 政治・経済

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