保守主義の哲学シリーズ‐‐‐「エドマンド・バーク保守主義」VS『共産党宣言・共産主義の諸原理』(その9)


エドマンド・バーク保守主義VSマルクス/エンゲルス共産党宣言・共産主義の諸原理

 正統の哲学・『エドマンド・バーク保守主義』による、

 虚偽・妄説の『共産党宣言・共産主義の諸原理』の理論的破壊宣言(PartⅨ)

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次へ進むが、次のパラグラフは重要である。なぜなら、プロレタリアート政治的支配を樹立した直後の、自由主義(資本主義)社会の名残である「私的所有」残存している状況下で、共産主義政権実行可能具体的諸政策掲げてあるからである。

 つまり、言いかえれば、革命が起こらずとも自由主義的な普通選挙によって自由主義(資本主義)国家共産主義政権(あるいは社会主義政権)が樹立した場合に、自由主義(資本主義)国家共産主義(あるいは社会主義)国家改造するための諸政策が掲げてあるのである

 「第十八問 この革命は、どんな発展経路をたどるのか。

   それは、なによりもまず、民主主義的国家制度(=ルソーの言う、人民民主主義全体主義のこと)を、そしてそれによって直接または間接に、プロレタリアートの政治支配を、樹立するであろう。

 プロレタリアがすでに人民の過半数をなしているイギリスでは、直接にである。人民の過半数がプロレタリアだけからなるのではなく、小農民と小市民からもなっている、フランスやドイツでは間接にであって、この小農民と小市民は、いまはじめてプロレタリアートに移行しつつあり、・・・このことはおそらく第二の闘争(=プロレタリアートと小農民/小市民の間の政治的利害闘争)を必要とするだろうが、その闘争はプロレタリアートの勝利をもって終わる以外には、ありえないのである。

 民主主義(=ルソーの言う、人民民主主義全体主義)は、さらにすすんで直接に私的所有を収奪し、(収奪した私的所有は、)プロレタリアートの生存を保証する諸方策を貫徹するための手段として、ただちに利用されるのでないかぎり、プロレタリアートにとってまったく無益であろう。これらの(収奪した私的所有を利用して、プロレタリアートの生存を保証するための共産主義)諸方策のうちで、すでに現在既存の状況(=プロレタリアート政治的支配を樹立した直後の、自由主義(資本主義)社会の名残である「私的所有」残存している状況下)の必然的な帰結(=必然的に実行可能なもの)としてでてくる、もっとも主要なもの(=もっとも主要な共産主義諸政策)は、次のとおりである。

 (1)累進税重い相続税傍系(兄弟、甥など)相続の廃止強制公債などによる私的所有の制限

 (2)土地所有者工場主鉄道所有者船舶所有者の、部分的には国有産業の競争により、部分的には直接に不換紙幣(=正貨である金貨・銀貨などの本位貨幣との交換ができない政府紙幣や銀行券=革命フランス政府の発効した不換紙幣アシニアなど)での保証による、徐々の(私的所有の)収用

 (3)人民の過半数に反対するすべての亡命者と叛逆者の、財産の没収

 (4)国有財産、すなわち工場および作業場について、労働を組織し、あるいはプロレタリアを雇用すること。それによって労働者間の競争を排除し、工場主がまだのこっているあいだは(=ブルジョワの私的所有の工場については)、国家が支払うのと同一の、ひきあげられた賃金を支払わざるをえなくする

 (5)私的所有の完全な廃棄まで、社会のすべての構成員にたいする平等な労働義務(=労働強制)。とくに農業のための産業軍の形成。

 (6)国家資本をもったひとつの国立銀行による、信用制度貨幣取引の国家の手への集中と、すべての私的銀行および銀行家の抑圧

 (7)国有の工場作業場鉄道船舶の増大と、あらゆる地片の開墾と、すでに開墾されたものを、国民が自由にできる資本と労働が増大するに比例して、改良すること。

 (8)すべての児童を、かれらが母親の世話からはなれうるようになった瞬間から、国民の施設で、教育すること(=国家による共産主義洗脳教育・人間のロボット化)。教育と製作の結合(=労働強制への準備)。

 (9)国家公民の自治体のための、共同体的住宅として、国有地に大邸宅を建設する。その自治体は、農業とならんで工業をいとなみ、農村生活の長所とともに都市生活の利益も統一し、しかも両者の生活様式の一面性と害悪をもたない

 (10)すべての不健康で粗悪につくられた住居と市街地のとりこわし

 (11)結婚によらない子どもにたいしても、結婚による子どもと平等な、相続権

 (12)国民の手への、すべての輸送機関の集中。―――

 これらすべての方策は、当然、一度になしとげられうるものではない。しかし、そのひとつは、つねに他のひとつをひきおこすだろう。

 ひとたび、私的所有にたいする最初の根本的な攻撃がおこると、プロレタリアートはますます前進せざるをえないこと、すなわちすべての資本、すべての農業、すべての工業、すべての輸送、すべての交換を、ますます多く国家の手に集中せざるをえないことがわかるであろう。

 これらすべての方策は、その方向へ作用する。

 そして、それらは、国の生産力がプロレタリアートの労働によって何倍かにされるのとまさに同一の割合で、遂行されうるものとなり、集中化へのその諸成果を発展させるであろう。

 さいごに、すべての資本すべての生産すべての交換が、国民の手中にあつめられるならば、私的所有はおのずから消滅し貨幣はよけいなものとなるし、そして、生産が増加し人間が変化して、そのために、旧社会のさいごの交通諸形態もまた、なくなっていいのである」(『共産党宣言・共産主義の諸原理』講談社学術文庫2008年、154157頁)

 次に、これらの諸施策について、『共産党宣言』本文より抜粋する。

 「労働者革命の第一歩が、プリレタリアートを支配階級にたかめること、民主主義(=ルソーの人民民主主義全体主義)をたたかいとることである、ということをわれわれはすでにみた。プロレタリアートは、その政治的支配を、ブルジョワジーからしだいにすべての資本をひきはなし、すべての生産用具を国家の手に、すなわち支配階級として組織されたプロレタリアートの手に集中し、生産諸力の量をできるだけ急速に増大させるために利用するであろう。もちろんこのことは、最初はただ、所有権とブルジョワ的生産関係への、専制的な介入をつうじてのみ、生じうる。・・・したがって、その諸方策は、・・・全生産様式の変革の手段として、不可欠のものである。・・・もっともすすんだ国ぐににたいしては、つぎのような諸方策がかなり一般的に適用されうるであろう。

 1 土地所有の収奪(=廃止)と、地代の国家経費への転用。

 2 強度の累進課税

 3 相続権の廃止

 4 すべての亡命者と叛逆者の所有の没収

 5 国家資本と排他的独占をもつ、ひとつの国立銀行をつうじて、国家の手への信用の集中。

 6 すべての輸送機関の、国家の手への集中(=国有化)

 7 国有工場、生産用具の増加、ひとつの共同的な計画による、土地の開墾と改良

 8 すべての人にたいする平等な労働強制産業軍の編制とくに農耕のために

 9 農業と工業の経営の結合都市と農村の対立をしだいに排除するために。

 10 すべての児童の、公共無料教育。現在の形態における児童の工場労働の排除。教育と物質的生産との結合 、などなど。

 発展の行程で、階級差別が消滅させられ、すべての生産が、連合した個々人の手に集中されると、そこで公権力は政治的性格を失う

 政治権力は、固有の一階級が他の階級を抑圧するための、一階級の組織された強力である。プロレタリアートが、ブルジョワジーにたいする闘争において、必然的に団結して階級になり、革命をつうじてみずから支配階級として強力的に、旧生産諸関係を廃止するとすれば、同様にそれは、この生産諸関係とともに階級対立の、階級一般の存在条件を廃止し、そしてそうすることにより、それ自身の階級としての支配を廃止する

 古いブルジョワ社会およびその諸階級と階級諸対立のかわりに、ひとつの連合体があらわれるのであり、そこにおいては各人の自由な発展が、すべての人びとの自由な発展の条件なのである


 次回、保守主義の哲学シリーズ‐‐‐「エドマンド・バーク保守主義」VS『共産党宣言・共産主義の諸原理』(その10)へつづく


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